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工場の状況

平常
4/30現在

※平常 = 納期短縮可(納期短縮料金有り)
※混雑 = 納期短縮は不可

出荷について

4/30(水)15:00までの
注文確定分の出荷予定日 ※注文確定日を0営業日と数えます。

  • 集成材(積層材) 納期5営業日

    5/9(金) 出荷予定
    ※加工あり…+2営業日
    ※塗装あり…+2営業日~
    ※特殊サイズ・樹種…+3営業日~(詳しく見る
  • 無垢材 納期8営業日

    5/14(水) 出荷予定
    ※塗装あり +5営業日
    ※特殊サイズ・樹種等は
     追加納期がかかります。
  • 化粧貼り 納期8営業日

    5/14(水) 出荷予定
    ※塗装あり +5営業日
  • 白ポリ 納期6営業日

    5/12(月) 出荷予定

営業日カレンダー

…定休日

お見積もり・ご注文

集成材(積層材)の
製作工程とこだわり

production flow

自社工場の設備とともに、
品質・技術について
詳しくご紹介します。
Introduction

木材加工.comで販売する商品は、当店の運営会社である藤井ハウス産業株式会社の自社工場で製作します。
ここでは工場の製作過程とこだわりを写真とともに詳しくご紹介します。

なお、製作工程はお客様のご注文内容により異なります。
原材料として在庫している集成材フリー板の規格サイズを超えた特殊なサイズや、集成材フリー板での在庫がない樹種をご注文の場合は、小さな無垢の木材から集成材を製作する必要があるため、「Step1:フィンガージョイント加工(縦継ぎ)」から製作を開始します。
在庫している集成材フリー板の規格サイズから製作可能な場合は、「Step5:カット(製材)」の製作工程から開始します。

塗装のご注文がない場合は、「Step5:カット(製材)」または「Step6:NC加工」後に「Step7:手加工およびサンダー仕上」を経て、「Step9:梱包」の作業後に出荷します。

Step1:フィンガージョイント
加工(縦継ぎ)
Step1

「フィンガージョインター」という機械を使用します。
フィンガージョインターで、小さな角材の木口に、指のようなジグザグの切り込み=フィンガージョイントを入れます。
これが「フィンガージョイント加工」です。

次に、加工された無垢の角材の木口に接着剤を塗布。
長さ方向につなぎ合わせた後に圧力をかけて接着し、小さな無垢の木材から長い1本の角材にします。

フィンガージョインター

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
フィンガージョイント

無垢の角材(カットストック)の木口に指のようなジグザグとした切り込みが入っています。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
つなぎ合わされた角材

フィンガージョイント部分を長さ方向につなぎ合わせ、一本の長い角材の状態になりました。

品質や技術について

集成材(積層材)はJAS(日本農林規格)における造作用集成材(積層材)であり、集成材物理試験として浸せき剥離試験と含水率試験を実施します。

縦継ぎ前に無垢の角材(カットストック)に大きな欠け、節、ピンホールなどの有無を目視確認。
さらに縦継ぎ後にはフィンガージョイント部分に割れや隙間がないかや、接着剤がはみ出すほど塗布されているかを目視確認します。

接着工程における品質管理基準
①製糊 接着剤は「水性高分子イソシアネート系木材接着剤」を使用

①配合基準
 主剤:マルカボンド EX760R
 配合割合:100部

  • ホルムアルデヒド基準:JAIA002200 F☆☆☆☆
  • 4VOC放散速度基準:JAIA-401724 4VOC基準適合

 架橋剤:キャタリストG
 配合割合:5部

  • ホルムアルデヒド基準:JAIA003240 F☆☆☆☆

②1回の製糊量
 主剤:10kg
 架橋剤:0.5kg

②塗布量 フィンガー圧締時、上下からはみ出す程度
※配合した接着剤は、可使時間内に使い切るようにし、継ぎ足しによる使用はしない。
※縦継ぎは同一等級のラミナでするものとし、所定の寸法にカットする。
③圧締基準 単位圧力(kgf/㎠):80±2
ゲージ圧(Mpa):18±1
④圧締温度、時間 圧締温度:常温
時間:5±1秒
⑤ラミナの切断基準 長さ(mm):指示寸法±10
⑥養生 養生:24時間以上
⑦管理基準 ①塗布量は目視により確認する。
②ラミナの長さは、中央部1点をスケールで測定し、確認する。
③製糊ごとに主剤および架橋剤の重量を測定し、配合量を確認する。

Step2:モルダー加工(切削) Step2

「モルダー」という機械を使用します。
Step1でつないだ長い角材の段差を削り、断面4面(平面2面+見付面2面)をなめらかな状態にします。
寸法の規定誤差は±0.2mmとしています。

モルダー

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
モルダー前

フィンガーでつないだ部分に段差がある状態です。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
モルダー後

フィンガーでつないだ部分がなめらかな角材に変化しました。

品質や技術について
  • 目視検査により、材料のザラつき、傷、凹み、割れ、欠けの有無を確認。
  • 製作指示書ごとにデジタルノギスによる寸法検査を実施。
  • 材種や寸法によって、切削時の送りローラーの送り速度の調整。
  • 芯材の目視や手触りで刃物の交換時期を調整している。
  • 早めの刃物交換を心がけている。(使用頻度の高い刃は半月から1ヶ月程度で交換)
  • 切削時の音に注意し、異常がないか確認している。(高音すぎる場合は材料と刃物との摩擦が大きいため、材料がえぐれたり、刃物を痛める。切削途中に音がなくなる場合は材料が機械内で停止してしまっている。)

Step3:積層接着 Step3

Step2でなめらかな状態になった角材同士を巾方向に並べて接着剤を塗布し、圧力をかけて接着。巾広い板にします。

この工程では「回転プレス」という機械を使用します。
木材加工.comの運営元である藤井ハウス産業株式会社では、厚み150mm×巾1050mm×長さ6150mmまでの板の製作が可能な回転プレスと、厚み80mm×巾1460mm×長さ4100mmの板の製作が可能なプレス機を所有しています。

回転プレス

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
接着前の木材

回転プレス前の角材の状態です。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
接着後の木材

回転プレスにより、巾の広い一枚板になりました。

品質や技術について
大型材の接着における歪み防止対策

金属製の剛性が高い当て板を使用し、材料を押さえながら圧締接着しています。
接着時に材料が多少反っている場合は、反りの方向が逆向きになるように接着し、お互いの材料の反りを反発させて歪みを抑制します。

なお、集成材は小さな無垢の木材を長さ方向と幅方向に接着し、それぞれのピースの伸縮方向が分散されるため、無垢材と比較すると反りや変化が生じにくくなっています。


接着不良防止対策

材料に接着剤を塗布してからプレスで圧締するまでの堆積時間が15分以上にならないよう速やかに作業し、接着前の接着剤硬化による接着不良を防止します。
1時間の圧締後、12時間以上の十分な養生時間を確保し、十分な接着強さが発現するように配慮します。

Step4:バーチカルサンダー
加工(切削)
Step4

接着した木材同士の段差をなくすために、水平方向に回転する直径約30cmの刃物4枚による切削に加え、粗目のサンドペーパーでサンダー仕上を行います。
なお、海外から輸入している原材料である集成材フリー板は、同様のサンドペーパーによるサンダー仕上まで行った状態の集成材(積層材)です。

バーチカルサンダー

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
品質や技術について
  • 150番と220番の2種類のサンドペーパーを使用。
  • 目視検査により、材料のザラつき、傷、凹み、割れ、欠けの有無を確認。
  • デジタルノギスによる寸法検査を実施。
  • 切削品質確保のために、早めの刃物交換を心がけている。(使用頻度の高い刃は半月から1ヶ月程度で交換)
  • バーチカルによる切削しろは広葉樹1mmまで、針葉樹2mmまでと規定。
  • 複数名で作業するか、フォークリフトやホイストを使用し、人と商品に安全な作業方法を選択。
  • 数回削っても傷や凹みが直らない場合は、材料を交換して再製作する。

Step5:カット(製材) Step5

お客様からのご注文に合わせて大小さまざまなサイズにカットします。
当店におけるカットの精度基準は、巾・長さについて1mm以内の誤差を許容範囲としています。

この工程では、「リップソー」、「パネルソー」という機械を使用します。
当店では木目の流れている方向を「長さ」、そうでない方向を「巾」と呼びます。

主に巾をリップソー、長さをパネルソーでカットします。
なお、リップソーでカットできる巾のサイズは25mm〜320mmです。

リップソー、パネルソー

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
巾カット後の木材

巾をカットした集成材(積層材)です。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
長さカット後の木材

長さをカットした集成材(積層材)です。

品質や技術について
  • カット後にスケールやデジタルノギスによるスケール検査。
  • 目視検査により、カット後のノコ肌・欠け・節の有無を確認。
  • カット後に材料が横反りしていないか目視確認。
  • カット時の機械の送りローラーによる傷や凹みの有無を確認。
  • 切削時の音に注意し、異常がないか確認。半月~1ヶ月を目安に刃を交換。

Step6-①:NC加工機 Step6-1

この工程では、「NC加工機」という機械を使用し、長さ5000mmまでの比較的大きな木材の平面・断面を加工します。
円形や斜めのカット、穴あけのほか難しい曲線のくり抜きにも図面通りに対応し、リップソーやパネルソ-では難しい巾広・長尺集成材(積層材)の巾カットや長さカットも得意です。
なお、NC加工機で困難な小型の木材加工は、職人が手作業します。

NC加工機

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
平面加工後の木材

1枚の集成材(積層材)から、NC加工機で曲線にカットしました。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
断面加工後の木材

NC加工機は、断面加工の一部にも対応します。

品質や技術について
  • 所有する複数のNC加工機は対応可能寸法や操作方法が異なるため、それぞれに担当者を決定。
  • 加工担当者が第一検品し、別担当者が第二検品を実施しています。
  • 難易度の高い加工は営業担当者およびNC加工機を扱う別の担当者と情報を共有。
  • 工場の担当者と情報を共有し、最適な加工方法を選択しています。

複雑な加工への対応力について

以下のような加工にも対応可能です。その他の加工についてもお気軽にお問い合わせください。

  • テーパー面(断面が斜めの面)の加工(0°~90°)
  • 文字彫刻
  • 型紙支給によるカウンターの平面加工
  • R枠などの曲面加工

Step6-②:NC溝加工機 Step6-2

「NC溝加工機」で木材の断面および平面に窓枠やサッシ枠向けの溝を加工します。
なお、NC溝加工機では対応不可能な小型の木材は、傾斜盤などを駆使しながら職人が溝を掘ります。

NC溝加工機

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
溝加工後の木材

溝を掘った状態の集成材(積層材)です。

品質や技術について
  • デジタルノギスで0.1mm単位の寸法確認を実施。±0.5mmを許容基準とします。
  • 目視で材料の反りがないか確認し、反りが大きいなど材不良の場合は材料を交換。
  • 加工後に加工材と製作指示書を照合。お客様の要望通りに加工ができたかを確認。
  • 高品質を保つために、半月~1ヶ月を目安に刃を交換。
  • 溝加工時の送りローラーの送り速度を細かく調整します。(堅い材料や溝が深い場合は刃物への抵抗が大きくなります。送り速度が速すぎると刃物が折れたり、材料が割れるため、材料や溝の深さで送り速度を変更します。)

Step7:手加工・サンダー仕上 Step7

NC加工機では難しい断面加工は、この最終段階で「ルーター(電動工具)」や「トリマー(電動工具)」を使って手作業で加工します。

加工後の仕上には「サンダー」という機械を使用します。表面の毛羽立ち、ざらつき、細かい傷を削り、なめらかな状態にする機械です。大小さまざまなサンダーがあり、木材の大きさごとに使い分けています。最後の仕上作業のため、丁寧さが求められます。

トリマー

サンダー(手作業)

サンダー

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
トリマーで断面加工後の木材

小さなRの断面加工後の集成材(積層材)です。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
サンダー仕上前

集成材(積層材)の表面に毛羽立ちがあり、ざらざらしています。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
サンダー仕上後

サンダーで毛羽立ちを削り、なめらかな集成材(積層材)に仕上げます。

品質や技術について
  • 光源を変えながら表面検査と触感による平滑度確認を実施。表面の粗さ、色ムラ、傷・凹み、平滑度、割れ、欠けの有無を確認します。
  • 機械仕上に使用するサンドペーパーの番手は材料によって使い分けます。軟らかい針葉樹は220番、堅い広葉樹は150番を使用。
  • 急激な含水率の高低が発生すると材料の毛羽立ち、ざらつき、凹み、割れの原因となるため、材料が外気に触れないようにビニールで養生。
  • 梅雨時など湿度が高い時期は材料が反りやすいため、各工程の作業終了時に養生します。最終工程に近い仕上では、特に養生に配慮します。

Step8:塗装
(ウレタン塗装、自然塗料)
Step8

サンダー仕上まで終了した木材にムラなく均一に塗料を塗布します。
細かいゴミや木くずを「エアーガン」で除去した後に、「スプレーガン」でシーラーや塗料を均一に吹き付けます。

また、下塗り材やシーラーで凸凹を均し、仕上塗装の前にはサンダーを使用します。

道具の説明

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

スプレーガン

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

スプレーガン

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
下塗り後の木材

下色を付けると同時に、塗料が導管に吸い込まれないように下塗りします。その後に、木材のアクやヤニの防止、塗料の密着性を向上すべく、シーラーを塗ります。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
仕上塗装後の木材

下塗りとシーラーの後、ならすために320番~400番でサンダーをかけます。その後、カラーリングを経て、仕上塗装が終われば完成です。

品質や技術について
  • 環境配慮型塗料については、塗料メーカーより安全データシート(SDS)を入手。内容を十分に確認した上で使用します。
  • 弊社が使用する塗料は、90%以上でF☆☆☆☆を使用しています。
  • 塗装前、塗装中、塗装後において目視での確認と触感での点検を実施。特にシーラー研磨時は上塗りの仕上に影響するため、細心の注意を払います。

Step9:梱包 Step9

この工程では、小型から大型までサイズと形状に合わせて梱包しています。
木材は凹みやすいため、運送中に傷がつかないように、商品サイズや形に合わせて紙でしっかり梱包。
特に、当店でご注文いただいた商品は、運送会社に配送を依頼するため、緩衝剤と段ボールで2重梱包し、お客様のもとに美しい状態で届けられるように心がけています。

梱包

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり

木材の状態

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
梱包中の木材

運送会社に依頼する商品は、緩衝剤と段ボールで二重に梱包。
形状によっては、さらに養生します。

集成材(積層材)の<SPBR>製作工程とこだわり
梱包後の木材

梱包されて、出荷待ち状態の木材です。
「お客様のもとに、無事に届きますように」と心を込めて出荷します。

品質や技術について

梱包の工程は最終検査を兼ねているため、樹種・サイズ・加工の確認および材割れや欠けの有無を確認のうえ、梱包します。輸送時の年間クレーム率は約1.5%に抑えています。


製品保護のための梱包方法について

巾広い重量物は強化段ボールもしくは合板(ベニヤ)を当て板して角部を補強します。
エアーパックや片段プチの梱包材を使用し、防湿対策をしています。
塗装品は2重~3重の梱包により、傷がつかないように配慮しています。
化粧面が傷つかないように、常に化粧面を中合わせ(内向き)にして梱包します。


大型製品の梱包方法について

専用の強化段ボールで当て板をして梱包します。
運送会社の「取扱注意」のシールを梱包に貼り付けます。

お見積もり・ご注文は
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