ブナ(ビーチ)
写真・色
ブナ(ビーチ)について広葉樹
樹種名 | ブナ(ビーチ) [楢] | 学名 | Quercus crispula |
---|---|---|---|
品種 | ブナ科ブナ属 落葉広葉樹 | 比重 | 0.63 |
産地 | ブナ…北海道南部から本州、四国、九州に産し、山の奥地に多く生育します。南限は鹿児島県高隈山です。 ビーチ…EU中・西部、イギリス、北米東部全域に分布。 |
||
特徴 | 木理は一般的には通直で、肌目は密。重硬な材で加工性、接着性は比較的良く、衝撃にも強いです。反面、変色、腐食や狂いははなはだしく、乾燥をきちんと行わないと、曲がり、よじれなど狂いを生じます。粘りがあり、特に曲木加工に適しています。耐朽性は極めて小さいです。柾目には虎斑が出るのが大きな特徴です。 | ||
用途 | 粘りがあり特に曲木加工に適するため、主に脚物家具に利用されています。ほか、内装材、床材、ベニヤ材、スキー板、筆やハケ類の柄、木製玩具、楽器の鍵盤などに使用。無味無臭の材のため、食品容器にも適しています。 | ||
備考 | 世界遺産に登録された秋田県の白神山地のブナ林は、有名な保護林です。 しかしブナは流通量が極めて少ないため、現在は、ヨーロッパからの輸入材である、同属のビーチを広く使用しています。材質はブナもビーチもほとんど同じです。 人工乾燥、防腐処理などの技術進歩により加工需要が増え、材質に粘りがある特性を活かして椅子などの脚材としても幅広く使用されています。 |
主な性状
耐朽性 | 乾燥性 | 鋸断性 | 鉋削性 | 接着性 | 塗装性 |
---|---|---|---|---|---|
△
|
注意
|
〇
|
〇
|
◎
|
◎
|
ブナ(ビーチ)積層材について
・脚物家具、床材、ベニヤ材、スキー板、筆やハケ類の柄、玩具など | ||
・材が固いため、カット・加工はしずらいです。 | ||
・虎斑が特徴的で素朴な雰囲気です。 ・北欧デザインのおしゃれな家具はブナ(ビーチ)材が使われていることが多いです。 |
ブナ(ビーチ)化粧貼りについて
・造作材、上り框、家具材、建具材など | ||
・色が独特です。 |